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2016年12月31日

【再掲と追加情報】Hヘリパッドでケブカコフキコガネが確認されました。(2016年12月8日、16日、国頭村安波)


2016年12月8日と16日、それぞれ違う人によって、国頭村安波の米軍Hヘリパッド建設地でケブカコフキコガネが確認されました。

12月8日14時頃(提供写真) ネットにとまるオス
【再掲と追加情報】Hヘリパッドでケブカコフキコガネが確認されました。(2016年12月8日、16日、国頭村安波)


【再掲と追加情報】Hヘリパッドでケブカコフキコガネが確認されました。(2016年12月8日、16日、国頭村安波)



12月16日8時頃(提供写真)触角を体の下にたたみこんだオスです。生きています。
【再掲と追加情報】Hヘリパッドでケブカコフキコガネが確認されました。(2016年12月8日、16日、国頭村安波)


【再掲と追加情報】Hヘリパッドでケブカコフキコガネが確認されました。(2016年12月8日、16日、国頭村安波)


【再掲と追加情報】Hヘリパッドでケブカコフキコガネが確認されました。(2016年12月8日、16日、国頭村安波)



本種は奄美諸島・沖縄諸島固有種で、2年に1度の冬(クリスマス前後)の夜にのみ成虫が現れます。今冬はその当たり年です。

沖縄島では各地に分布しますが、その中でも高江・安波のN1表周辺は個体数が一番多く観察できることで有名な場所です。

成虫はこの時期に地中から出てきます。地表をヘリパッド工事により砂利やセメント等で覆ってしまっては出てくることができないかもしれません。

一度出てきた成虫も明るくなる前にまた地中に潜るので、周辺林内から地表が覆われてしまった場所へ飛んできた個体は地中に潜ることができません。そうすると鳥などの捕食者に見つかりやすくなります。朝8時に見つかったこの個体は周辺から飛んできて地中に戻れなかった個体だと思われます。

夜間に活動したあと、本種はこのように地中(落ち葉の下など)に潜ります。

頭から潜り始める。
【再掲と追加情報】Hヘリパッドでケブカコフキコガネが確認されました。(2016年12月8日、16日、国頭村安波)


【再掲と追加情報】Hヘリパッドでケブカコフキコガネが確認されました。(2016年12月8日、16日、国頭村安波)


完全に潜ったところ。
【再掲と追加情報】Hヘリパッドでケブカコフキコガネが確認されました。(2016年12月8日、16日、国頭村安波)



舗装を早く剝がさないと本種を含む生態系へのダメージが大きくなります。

ヘリパッドが完成しても、ヘリパッドの存続を認めてはいけません。