てぃーだブログ › アキノ隊員の鱗翅体験 › 2015年02月

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Posted by TI-DA at

2015年02月28日

高江で撮影した沖縄初記録の蛾、タツナミトリバ

 東村高江で2014年2月17日に撮影した蛾がタツナミトリバという種類で、沖縄県初記録ということがわかりました。



 蛾の先輩、矢野高広さんが協力してくださり、トリバガを研究している間野隆裕さんに同定していただきました。

 この蛾は本州(東京都以西),九州.国外では,中国,スリランカ,インドに分布するそうで(他にも数か所記録有り)、食草はタツナミソウだそうです。

 矢野高広さん、間野隆裕さん、ご教示をどうもありがとうございます。

 これまでにワタシたちの調査で高江から出た新記録は

新種

ホソテツチカニムシの1種
カギカニムシの1種

2種とも2013年、楠井善久氏とともに採集。


沖縄県初記録

ケナシツヤヒラタゴミムシ(希少種)
2012年12月、宮城秋乃が1個体採集。
その後、2014年、山田英之氏が1個体確認。
過去に奄美大島4頭のみの記録。

ニセキンモリヒラタゴミムシ(希少種)
2013年、岸田泰則氏採集。
過去に奄美大島数頭のみの記録。

マエジロオオマダラノメイガ
2013年2月、岸田泰則氏採集。南西諸島初記録。
本州(東海以西)、四国、九州、朝鮮半島に分布。

沖縄島初記録

ミヤコホソコバネオオハナノミ(希少種)
2012年、楠井善久氏が1頭採集。
過去に宮古島3頭のみの記録。2014年にはワタシが浜比嘉島で多数記録。

サキシマオオニジゴミムシダマシ
2013年、楠井善久氏採集。
先島諸島、宮古島に分布。


日本初記録

ダニの1種
2013年、楠井善久氏とともに採集。
海外に広く分布。

短期間でこれだけの記録が出ているんです。
高江の森ってスゴイ!

  


Posted by アキノ隊員 at 02:02生き物東村高江・国頭村安波

2015年02月28日

あやかりの杜でバタフライガーデン作り (2015年2月22日、北中城村)


2015年2月22日、北中城村のあやかりの杜のお庭に、北中城村喜舎場の子どもたちや大人の方々と一緒にチョウが寄ってくる植物を植えました。

 館長の挨拶のあと、私が村内で見られるチョウの説明をしました。その後はお待ちかねの植栽タイム!

 まずはランタナ。紫と黄色を植えました。ランタナにはさまざまな種類のチョウが寄ってきます。





 次はリュウキュウコスミレ。伊江島産だったかな・・・記憶があいまいです、すみません。よく道で見かけるリュウキュウコスミレと色が違うんですね。



 次はパンジーを植えます。4色ありました。



 リュウキュウコスミレやパンジーにはツマグロヒョウモンがやってきます。

 館長に手伝ってもらいながらこうたいごうたいでお水をかけます。ジョウロいっぱいのお水は重いもんね。



 植えたあとすぐオオゴマダラがやってきたそうです。(写真提供:あやかりの杜)



 イベント終了後にはインパチェンスなども植えたそうです。

 チョウチョが早くあやかりの杜のお花を見つけてくれますように!
  


Posted by アキノ隊員 at 01:29イベント

2015年02月16日

南風原物産展のウルトラセブン (2015年2月15日、南風原町)


2015年2月15日、南風原物産展へ行きました。



 南風原町のカボチャ、イベントで一度だけ食べたけど甘くて柔らかくてとても美味しいです。でも値段が高くて県内では買う人がいないので県外へ出荷するそうです。



 セブンも食べたいけど値段が高くて迷っているのかな。



 転んだ子どもを助けようとセブンが駆け寄ったら子どもは余計に泣いてしまいました。ワタシも子どもだったら泣くかも(笑)



 みすずお姉さんとセブンはいつもウルトラパワーたっぷりの笑顔ですね!



 みなさんも家計に余裕のある時は南風原カボチャを食べてみてくださいね~。
  


Posted by アキノ隊員 at 15:50ウルトラマン

2015年02月16日

高江、夜の虫散歩 (2015年2月13日、東村)


高江で夜間調査をしました。気温が低すぎてライトトラップには何も寄ってきませんでした。

 でもお散歩すると少しだけ虫たちに会えました。

 アシマダラアカサシガメ。こんな寒い日もヤスデを探して歩いているのでしょうか。



 蛾の仲間が数種類見られました。





 ゴキちゃんが一番元気でした。



 生き物の気配をすべての人が感じることができたらいいな。  


Posted by アキノ隊員 at 15:33生き物東村高江・国頭村安波

2015年02月12日

「日本チョウ類保全協会理事に抗議・要望書を提出」続報 

 
 2015年2月6日に投稿した「日本チョウ類保全協会理事に抗議・要望書を提出」の続報です。

 必ず先に以下のリンク先をご覧ください。
 「日本チョウ類保全協会理事に抗議・要望書を提出(2015年2月5日)」
 http://akinotaiinnorinshitaiken.ti-da.net/e7232781.html

 2015年2月11日、協会より詫び状と電話(理事・高桑正敏氏、事務局長・中村康弘氏)をいただきました。

 詫び状の内容はこちらです(公開の約束を取っていないので内容を記します)。

 お詫びの言葉。

 協会はチョウや生物多様性の保全をめざし、調査や保全活動を実施しているが、まだ活動実績が浅く、小規模で、保全活動に実際にかかわっている者が少ない。

 今回の件は、協会の未熟さゆえと反省している。本来は、企画について十分な議論を行ったうえで講演内容を確定し、講演を依頼する予定であったが、それがないまま宮城に依頼してしまった。

 集いの場で、社会的に難しい問題に関係する保全問題を扱うまで協会は成熟していないため、宮城の講演を取り消した。

 協会として今後、社会的に難しい問題も正面から考えることのできる組織になるよう努力する。協会が成熟し、改めて宮城に講演をお願いできるように活動を進めていく。

 協会の対応として、
1、代表理事が退くことで責任を果たす。
2、今後、社会的に難しい問題に関係する保全についても協会内で議論し具現化していくよう努力する。

 最後に日付(2015年2月11日)と代表理事・藤井恒氏のお名前。


 以上です。

 詫び状を受け取った後、高桑氏と中村氏と電話で話し、詫び状に書かれていない事情を聞くことができました。

 詫び状と電話に対する私の返信は以下です。

2015年2月16日
日本チョウ類保全協会 
代表理事  藤井恒 様
理  事   工藤忠 様
        松村行栄 様
        淀江賢一郎 様
        斉藤太増光 様
        山本治 様
        高桑正敏 様
監  事   古谷隆一 様
事務局長  中村康弘 様

『「チョウ類の保全を考える集い」での「東村高江米軍ヘリパッド建設地のリュウキュウウラボシシジミ」発表決定後の理事の見送り判断に対する抗議と、今後の協会のあり方についての要望』に対する協会理事からの詫び状とお電話をいただいての返信

宮城秋乃(沖縄県)

 2015年2月11日に日本チョウ類保全協会代表理事からの詫び状と、理事の代表として高桑氏からの丁寧なお電話をいただきました。また、事務局長・中村康弘氏とも電話でお話しました。
 いただいた詫び状に対しての返信を準備していましたが、詫び状をいただいた後に高桑氏・中村氏と電話で話したところ、詫び状には書いてない事情を聞くことができました。

 宮城の発表の見送り理由は「会員が集まる場で、基地問題という政治的な話が出ることを危惧する意見が一部であり、理事会で、現時点ではその意見を踏まえた対応をとることとしたため」というものでしたが、詫び状からは、政治的な話という言葉が消え、社会的に難しい問題という表現に変わっていました。宮城の発表の見送り理由は、社会的に難しい問題(政治的問題)が集いの場で出ることを危惧することだとありますが、それは先に提出した抗議文にも書いたように、話を聞いた聴講者が自由に考えるべきことであり、協会が、会員から聴講者に知らせる機会を奪っていい理由にはなりません。社会的に難しい問題(政治的問題)が絡んだ場合はその話を発表させない、会員に聞かせないという態度は協会の理念に沿っていません。

 また、詫び状では、企画について議論が行われないまま宮城に講演を依頼してしまったと記されていますが、事前に理事が宮城の演題を知っていれば最初から講演依頼をしなかったというように解釈できました。しかし電話で話したところ状況はさらに悪く、本来なら理事会で話し合うべきなのを、それより前に役員内の一部の方で決定していたとのことでした(見送り理由については最初にいただいた通り)。これについていただいた詫び状の中では触れていませんでした。

 宮城は今回、高江の問題に協会として積極的に関わって行動してほしいという依頼をしにいこうとしたわけではなく、聴講者に、高江の自然環境を取り巻く現状を知っていただくために講演しようと考えていたのです。宮城は高江の自然環境を取り巻く現状について、これまで、自然保護関係や生物関係でない一般の方々の前でも講演を何度か行っており、理解していただいてます。侘び状の中に、協会の未熟さゆえという言葉があり、宮城は最初はその言葉を協会が体力的に未熟という意味だと解釈しました。なので「少なくとも理事や役員のみなさまは、宮城よりも自然保護歴、昆虫歴が長いはずです。みなさんよりも経験の浅い宮城が現地で、ほとんど他の昆虫関係者の力を借りずに行動しているのに、協会のみなさんが、話を聞いて考えるだけのこともできないとはとても考えにくいです。未熟だと思っているのなら、なおさら宮城の高江での自然保護活動の話を聞いてほしいと思います。」と返信しようと考えていたのですが、電話で話したところ、未熟とは協会の体力的なことを指しているのではなく、組織としてという意味で書かれたのだと知りました。

 宮城の提出した抗議・要望書では、発表の見送りとその理由に対してのみ抗議し、理事の役割・意思決定の方法についてこれ以上追及するつもりはありませんが、会員から選ばれた、チョウが好きで自然を本気で守りたい方が役員になることを期待します。

 協会の今回の対応として、
1の代表理事が退くということは宮城は求めていませんので、それで納得するという返事はできません。
2の対応が宮城の要望通りですので、協会として2を実行していただきたいと思います。

 高桑氏・中村氏から役員代表として誠意ある対応とお詫びの言葉をいただいています。電話で約束した、「会員に今回の件を報告する」ことと、「2の対応」を実行していただければそれで十分です。

 以上。


 以下は提出したPDFの画像です。






 「会員に今回の件を報告すること」と宮城の要望である「2の対応」を実行していただけるとのことです。

 以上、報告でした。
  


Posted by アキノ隊員 at 15:46東村高江・国頭村安波社会問題