てぃーだブログ › アキノ隊員の鱗翅体験 › 東村高江・国頭村安波 › 社会問題 › VFP米国本部のIUCNに対する米軍廃棄物に関する書簡提出を地元2紙が報道。(2022年2月5日)

2022年02月06日

VFP米国本部のIUCNに対する米軍廃棄物に関する書簡提出を地元2紙が報道。(2022年2月5日)

ベテランズ・フォー・ピース(平和を求める退役軍人の会)米国本部が、IUCN米国支部に対し、やんばる世界自然遺産登録地となっている北部訓練場返還地の米軍廃棄物に関する書簡を提出しました。私の起訴についても言及しています。

このことを2022年2月5日の地元2紙が報道しました。

沖縄タイムス
VFP米国本部のIUCNに対する米軍廃棄物に関する書簡提出を地元2紙が報道。(2022年2月5日)


VFP米国本部のIUCNに対する米軍廃棄物に関する書簡提出を地元2紙が報道。(2022年2月5日)



琉球新報
VFP米国本部のIUCNに対する米軍廃棄物に関する書簡提出を地元2紙が報道。(2022年2月5日)


VFP米国本部のIUCNに対する米軍廃棄物に関する書簡提出を地元2紙が報道。(2022年2月5日)



以下の緑文字は英語の書簡を和訳したものです。VFPのフェイスブックからコピペします。

担当:トレイシー・ファレル博士 ディレクター
シャーロットボイド博士 プログラム・コーディネーター
親愛なるファレル博士、ボイド博士へ。
ベテランズフォーピースは退役軍人とその同盟者の世界的な組織で、私たちの経験を生かし、声を上げることで、平和の文化を築き上げるために力を合わせています。私たちは、戦争の真の原因とその莫大な代償について一般の人々に伝え、その傷を癒す努力をしています。私たちの活動には、一般市民への教育、戦争経済の解体の提唱、退役軍人や戦争の犠牲者を支援するサービスの提供、そしてすべての戦争の終結を求めることが含まれます。
2021年の第44回ユネスコ世界遺産委員会において、奄美大島、徳之島、沖縄本島北部、西表島のユネスコ世界自然遺産登録を成功させた貴団体のたゆまぬ努力に、深く感謝いたします。
77年前の戦争で壊滅的な被害を受けたこれらの島々の友人たちを、私たちは支援し続けています。しかし、この真に生物多様性に富んだ島々を脅かす駐留米軍のために、今日も戦争の危険は続いています。私たちは、か弱い動植物の声なき声を伝えるために、貴団体と協力する所存です。特に、沖縄本島北部の「やんばるの森」と親しみを込めて呼ばれる地域に焦点を当てたいと思います。
私たちは、旧米軍基地の環境汚染が、沖縄北部のユネスコ世界遺産を脅かしているとして、この公開書簡を提出します。米軍北部訓練場から返還されたばかりの土地で、地元の人々はいまだに汚染された土や放置された軍用機器を発見しており、その中には放射線を放つものもあります。
これは、日米地位協定により、米軍は返還された施設を清掃する法的義務がないためであります。その結果、敷地内には瓦礫や有害物質が散乱したままになっています。 もし、これが米国内の基地であれば、軍はもっと清掃や除染の努力をしたはずです。
日本政府は、「沖縄県における駐留軍用地跡地の有効かつ適切な利用の推進に関する特別措置法」に基づき、除染作業を引き継ぐ法的責任を負っています。この場合、地域全体が国有林であるため、所有者は日本政府自身です。
そのため、日本政府は、地元の沖縄防衛局にこの作業を委託しましたが、まともな仕事ではありませんでした。
このような事態を、勇気ある環境研究者が追い続けています。昨年4月、彼女は瓦礫と汚染された廃棄物の一部を軍事基地に戻そうとし、拒否された後、メインゲート前の基地内に置きました。
2021年6月4日、彼女は家宅捜索を受け、ノートパソコンと携帯電話を2カ月間押収されました。
2021年11月、検察官の取調べを受けました。
12月、日本政府が後押しする新しい検察官が、近日起訴されることを通告しました。
彼女は、軍事廃棄物の残留や、世界自然遺産に近い現北部訓練場に建設されたヘリパッドを利用する軍用ヘリコプターやオスプレイが世界自然遺産上空を飛ぶことで発生する騒音や爆風に苦しむ地元の動植物のために、この行動を起こしたのです。
退役軍人として、またアメリカ市民として、私たちは軍の無責任な怠慢に憤慨しています。我が国の軍人は、地域の人々や環境と良好な関係を築くことになっています。私たちの税金は、新しい武器や防衛システムを購入するよりも、この場所をきれいにすることに使われたほうがずっといいはずです。
IUCNは、ユネスコ世界遺産委員会の自然環境に関する公式アドバイザーとして、登録された保護地の状態を監視しています。私たち「ベテランズ・フォー・ピース」は、貴団体と共にこの問題を世に問い、世界遺産の「やんばるの森」の貴重な亜熱帯環境の汚染された部分を浄化するよう、米国政府を説得するための支援を求めています。
敬具
ギャレット・リッペンヘーゲン、ベテランズフォーピース・事務局長
共同署名者
スティーブ・ラブソン、ブラウン大学東アジア研究科名誉教授