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2016年08月31日

N1、森の中に動物の往来を妨げるフェンスの壁ができた。(2016年8月25日~27日、東村高江・国頭村安波)


 2016年8月25日、N1裏の林道入り口から約200mの場所に、沖縄防衛局がフェンスの壁を立てました。
N1、森の中に動物の往来を妨げるフェンスの壁ができた。(2016年8月25日~27日、東村高江・国頭村安波)


N1、森の中に動物の往来を妨げるフェンスの壁ができた。(2016年8月25日~27日、東村高江・国頭村安波)



 米軍提供地域は林道入り口から700m後ろなので、この場所はこれまで市民が自由に通ることのできる場所でした。

 フェンスの下に隙間がないため、網目より体の大きな歩行動物は林道の往来ができなくなってしまいます。この森には絶滅危惧種や準絶滅危惧種の動物が多く住んでいます。動物たちの移動や交流を困難にし、採餌や繁殖の機会を減らすことは個体数の減少、そして絶滅の促進に繋がります。

 高江・安波の森はすでに新たな自然破壊が始まったのです。

 市民だけでなく、動物たちの往来まで許さないのはどうして?

 こちらから見ると沖縄防衛局員や警備員が檻の中に閉じ込められた可哀そうな動物に見えます。
N1、森の中に動物の往来を妨げるフェンスの壁ができた。(2016年8月25日~27日、東村高江・国頭村安波)



 こんなにたくさん職員がいるのに、誰一人、これはおかしいよ!って言えないのでしょうか、、、。
N1、森の中に動物の往来を妨げるフェンスの壁ができた。(2016年8月25日~27日、東村高江・国頭村安波)



 防衛局職員がさらにフェンスを頑丈に針金で止めようとしたのでそれを阻止しようとすると、この職員ともう一人の職員が2回、ワタシの指ごとフェンスに針金で巻いてしまいました。
N1、森の中に動物の往来を妨げるフェンスの壁ができた。(2016年8月25日~27日、東村高江・国頭村安波)



 防衛省は米軍ヘリパッド建設反対の市民と衝突する際にけがをして、警察に被害届けを出す方針を固めたとのこと。
http://this.kiji.is/142805512065171457

 ワタシも市民も、防衛局職員や機動隊に不要な暴力を受けたんだけどなぁ。

 森の動物たちをこんなに殺しておいて被害者面をする彼らの神経を疑います。

 26日、フェンスはさらに頑丈なものになっており、正面の壁の内側には杉材が並べられて中が見えにくくなっていました。
N1、森の中に動物の往来を妨げるフェンスの壁ができた。(2016年8月25日~27日、東村高江・国頭村安波)



 フェンスの隙間から撮影した防衛局職員。一番左の人は笑っているのをよく見ます。野生動物を殺して大金が手に入ること、うれしくてしょうがないのでしょう。給料も退職金もいっぱいもらえるぞ、やったー!
N1、森の中に動物の往来を妨げるフェンスの壁ができた。(2016年8月25日~27日、東村高江・国頭村安波)



 フェンス正面の内側には、有刺鉄線が高いところまで張られていました。沖縄の人があなたたちに何をしたというの?武器を持って襲ってきたか?
N1、森の中に動物の往来を妨げるフェンスの壁ができた。(2016年8月25日~27日、東村高江・国頭村安波)



 重機という武器で森の動物たちを襲ったのはあなたたちのほうだ。

 この日はこの貼り紙をフェンス内側に向けて貼りました。翌日にはもちろん剥がされていました。どんな思いで剥がすのでしょう。
N1、森の中に動物の往来を妨げるフェンスの壁ができた。(2016年8月25日~27日、東村高江・国頭村安波)



 けっきょく、26日までにリュウキュウウラナミジャノメの林縁部生息地や少なくとも1個体のホルストガエルの生息地が破壊されてしまったので、27日には文章の張り紙を写真右のものに変えました。
N1、森の中に動物の往来を妨げるフェンスの壁ができた。(2016年8月25日~27日、東村高江・国頭村安波)



 貼り紙を貼るワタシを、防衛局員が「撮影します」と動画で撮影し始めたので、ワタシはカメラに向かって「この動画を沖縄防衛局員のみなさんに見せてほしい」と言って、リュウキュウウラナミジャノメやホルストガエルの生息地が奪われたこと、フェンスの設置が森の動物にどのような悪影響を与えるのかを説明しました。

 絶対に、知らなかったとは言わせない。


 そこに命が生きていることずっと観察していたのに、目の前でその生息地が破壊されてしまった。

 国による銃剣とブルドーザーで今日も明日も、沖縄の命が奪われていく。