てぃーだブログ › アキノ隊員の鱗翅体験 › 生き物 › フタオチョウの蛹化を動画撮影。沖縄タイムスで紹介されました。(2016年7月)

2016年07月13日

フタオチョウの蛹化を動画撮影。沖縄タイムスで紹介されました。(2016年7月)


 2016年7月8日午前3時、沖縄本島中部で、クワノハエノキの隣りに生えたクロツグに枝にぶらさがるフタオチョウの前蛹(サナギになる直前の幼虫)を見つけました。J字やU字の状態で二日間逆さにぶら下がっていました。(写真2016.7.9未明)
フタオチョウの蛹化を動画撮影。沖縄タイムスで紹介されました。(2016年7月)



 8日、9日とも雨でした。過去の経験から、雨の中でも蛹化することがわかっていたので、ひたすら待機しました。9日の朝から、枝に何度も頭を打ち付ける行動が見られるようになりました。幼虫の体は脈打つように動き、頭を軽く前後に動かしていました。だんだん表皮が浮いてきてシワが寄ってきました。(写真2016.7.9)
フタオチョウの蛹化を動画撮影。沖縄タイムスで紹介されました。(2016年7月)



 頭がだんだん下方に下りてきました。14時過ぎ、蛹化が始まりました。頭から腹側に向けて脱皮します。頭部の真ん中に縦に割れ目が入り、頭の殻も腹側へ移動します。
フタオチョウの蛹化を動画撮影。沖縄タイムスで紹介されました。(2016年7月)



 中から成虫の形に近い体が出てきました。頭部、触角、口吻、翅が確認できます。
フタオチョウの蛹化を動画撮影。沖縄タイムスで紹介されました。(2016年7月)



 触角や口吻が胴体と融合して表面がなめらかになっていきます。
フタオチョウの蛹化を動画撮影。沖縄タイムスで紹介されました。(2016年7月)



 脱いだ殻を脱ぎ捨てる直前の様子。体をくねらせて脱皮殻を脱ぎ捨てます。
フタオチョウの蛹化を動画撮影。沖縄タイムスで紹介されました。(2016年7月)



 まだ細長い体をしています。
フタオチョウの蛹化を動画撮影。沖縄タイムスで紹介されました。(2016年7月)



 体をくねらせているうちにだんだん短く太くなっていきます。
フタオチョウの蛹化を動画撮影。沖縄タイムスで紹介されました。(2016年7月)



 蛹化開始から約15分でサナギの形になりました。約30分後には動かなくなりました。色はまだ透明感があります。
フタオチョウの蛹化を動画撮影。沖縄タイムスで紹介されました。(2016年7月)


フタオチョウの蛹化を動画撮影。沖縄タイムスで紹介されました。(2016年7月)



 蛹化完了から二日後(11日)の様子。透明感がなくなり、周りに色が溶け込んでいます。
フタオチョウの蛹化を動画撮影。沖縄タイムスで紹介されました。(2016年7月)



 以上の様子を沖縄タイムスが13日紙面で紹介してくださいました。
フタオチョウの蛹化を動画撮影。沖縄タイムスで紹介されました。(2016年7月)


大きい画像はコチラ。
https://scontent.xx.fbcdn.net/v/t1.0-9/13718512_904029459719854_5308613291424111872_n.jpg?oh=5fcc2917e7287210b4144434fed62ec5&oe=58287D7D

 電子版はこちら。
https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=178093

 ※記事の中に訂正があります。
「クノワハエノキの枝に」→「クワノハエノキの隣に生えたクロツグの枝に」(私が説明し忘れました)
写真2のキャプション「中から触角のような形をした脱げ殻が出てきている」→「中から触角などが確認できる体が出てきている」

 沖縄タイムス動画チャンネルでも動画で紹介していただきました。(動画約5分。撮影・編集 アキノ隊員)
 動画のほうがわかりやすいのでぜひご覧ください。


 これまで本種の蛹化の写真撮影に新田智さん敦子さんが成功されています。ワタシは今回3度目のチャレンジで動画撮影に成功しました。

 フタオチョウは蛹化する瞬間も綺麗なのだと初めて知りました。




Posted by アキノ隊員 at 15:12 │生き物