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2014年12月31日

ことしもお世話になりました。(2014年、大晦日)

ことしもたくさんの虫々と遊び、たくさんの人々と出会い、たくさんのチャンスをいただきました。そして、たくさんの方々の希望が、衆院選沖縄小選挙区での自民全敗という形で表れました。少しずつ、沖縄は自然と共生していく社会に近付いています。手遅れになる前に、沖縄だけでなく、日本や世界全体が、自然を愛する心で黒いお金の誘惑を跳ね返し、未来への思いやりを持つ社会になってほしいと思います。

 さて、ワタシは虫家ですから、ことしの虫の思い出でも勝手に語らせていただきます。

 ことしはリュウキュウウラボシシジミの調査が順調に進んだ年でした。ことしの調査結果や観察記録(新知見や珍しい場面)を並べてみます。

 幼虫のアミメアリとの共生
ことしもお世話になりました。(2014年、大晦日)



 幼虫~サナギにキイロヒラタヒメバチの1種 Xanthopimpla sp. A (渡辺, 2011 ※)が寄生すること。
 ※渡辺恭平(2011),日本産ヒラタヒメバチ族Pinpliniについて(ヒメバチ科、ヒラタヒメバチ亜科),神奈川虫報(174),1-19
ことしもお世話になりました。(2014年、大晦日)



 観察例の少ない交尾の記録・翅の模様の珍しい変異 (写真左のオスの左の前後の裏面の褐色紋が拡大)
ことしもお世話になりました。(2014年、大晦日)



 交尾中の交尾器の動き
ことしもお世話になりました。(2014年、大晦日)



 交尾後のオスの行動(写真左の個体。クロマダラソテツシジミでも同様の行動を確認)
ことしもお世話になりました。(2014年、大晦日)



 求愛の最後のほうで、オスは脚を伸ばしてメスの翅に脚を何度もぶつけること。(静止画に切り取れないため後日紹介)

 幼虫の高温期と低温期の体の模様の違い(写真は西表島産の低温期。ソケット(毛の根本)が黒くなっている)
ことしもお世話になりました。(2014年、大晦日)



 この希少なチョウの生態がここまで観察できるのは、主な調査地である東村高江の森の自然度が高いため本種の個体数(個体群密度)が他の場所に比べ圧倒的に多い(高い)からです。

 自然度が高いということは他の貴重な生き物、そして普通種の生き物も多く生息しているということ。

 この森のたくさんの命を防衛という名のビジネスで殺そうとしている方々がいます。

 私たちは自分の懐を暖めることが最優先で命を粗末に扱う人間を政治家に多く選んできてしまいました。私たちはそろそろ変わらないといけません。沖縄の政治は変わりました。他の都道府県も早く沖縄に追いついてきてください。

 虫の話が政治の話になってしまったので年末ぐらい堅い話は抜きにして、すっごくすっごくワタクシゴトを書きます。

 ことしはシーズ琉球ライブさんの事務所が沖縄に開設したおかげで、沖縄県内でのウルトラマンイベントが増えました。今までは年始に握手会、ゴールデンウィークにショーをやるぐらいでしたが、ことしの夏から毎月何かしらのイベントが開催されています。シーズ琉球ライブさんのおかげでことしは例年の何倍も楽しく過ごすことができました。

 ことしお世話になったすべての方々に感謝申し上げます。みなさま、よいお年を!
ことしもお世話になりました。(2014年、大晦日)






Posted by アキノ隊員 at 20:57 │ウルトラマンその他