2020年12月19日
北部訓練場7時間封鎖。コバルト60使用電子管を米軍が引き取りました。(2020年12月18日)
2020年12月18日朝5時頃、北部訓練場メインゲートへ、米軍が2016年返還北部訓練場跡地に廃棄していた放射性同位元素コバルト60使用電子管3つを返しにいきました。


その後すぐ米兵がやってきて、ゲート内からワタシに英語で「持ち帰れ」と言いましたが、「北部訓練場跡地、放射性同位元素コバルト60、米軍に返す」と返事すると、「日本の警察に通報する」と言ってきたので「OK」と答えました。
6時頃に警備員さんがやってきて、不法投棄禁止と書かれた貼り紙を貼った三角コーンを置いて、警告文を読み上げました。しかし、ゲート内で退場待ちの大型車両車列の音がうるさくてほとんど聞き取れず、最初は無線機でどこかに報告しているのだと思いました。途中で私に言っているのだと気づいてカメラを向けましたが、持ち帰らない場合は警察に通報すると言っている部分しか聞こえませんでした。


警備員さんはワタシに「撮影します」とことわって電子管の入った袋を撮影しました。中身を聞いてきたので説明しました。

ワタシにことわりを入れて袋を三角コーンで囲みました。「手を触れないでください」と言っていました。

6時からゲート内に待機していた車列は7時、バックで後ろに下がっていきました。

憲兵らしき人がゲートの扉の真ん中の隙間からワタシや袋を撮影しました。

三角コーンで囲まれた電子管。

海兵隊のパトカーがやってきましたが間に合わずフェンス越しにしか撮影できませんでした。

辺野古交番のパトカーがやってきました。

おまわりさんが袋を撮影しました。中身が報道されていたものと同じものかどうか確認されました。このあと来た数人のおまわりさんからも別々に電子管の話が出ました。

このあとに来たパトカー。
辺士名交番

名護署

平良駐在所

捜査車両(写真一番手前。一番最後までいました)

憲兵がたくさんいました。

メインゲートは封鎖され、軍用車両、従業員や業者の車両は入れなくなりました。入場しようとした車は入れないと聞いて、通り過ぎたり引き返したりしていました。

Uターンして戻ってきたたくさんの軍用車両。これらは大泊橋の駐車場で待機しているのが目撃・撮影されています。従業員の車は県道70号線沿いや新川ダムの駐車場で待機していました。

※2020年12月23日追記
高江ヘリパッドいらない住民の会の清水暁さんが、大泊橋駐車場などで待機している米軍車両を撮影していました(写真2枚)。


この大きな積載車はUターンができないとのことで、メインゲートの近くで片側車線を塞いだ状態で40分待機していました。

米軍は森の生き物たちのすみかに放射性物質を捨てたんだよ。それをたかだかゲート前に返しにきただけで何をあわてているの?

沖縄防衛局の職員が少なくとも二人来ました。

防衛局職員は、これからいであ株式会社の作業員と沖縄森林管理署(結局は来なかった)が来るので、中身を確認したあと、防衛局が回収すると言いました。ワタシは米軍に回収させるように言いました。

いであの作業員二人が到着したので、米軍、沖縄防衛局、いであ、県警、ワタシで中を確認しました。

その後、防衛局は電子管をいであに引き渡そうとします。ワタシは米軍に返しにきたので防衛局やいであに渡すわけにはいきません。そのときのやりとりを動画(6分半)でご覧ください。防衛局職員2人がワタシの言うことを「正論だ」と言っています。ワタシの声がでかくて防衛局職員の声が小さく入っているので、音大きめで聞いてください。
https://youtu.be/ii6xNVvtEkA
※2020年12月23日追記 上の動画に砂川孝児さんが字幕と表紙を付けてくださいました。
https://youtu.be/xOmrLS1ZOpk
電子管がワタシの手元に戻った後、ゲートの外で待機していた積載車が入場しました。

中で待機していた3台の車両も出ていきました。

その後、防衛局、いであ、県警はメインゲート前から去っていきました。ワタシは電子管と一緒に雨の中ゲート前に居残りました。その間、憲兵と警備員はワタシを監視していました。

ワタシ一人になってから30分後の13時頃、米軍が電子管を引き取ると言って引き取りました。この状態ではいつまでも他の車両の出入りができないと思ったのでしょうか。もしくは、また同じことが繰り返されると予測したのかもしれません。

引き取ったのが防衛局と相談のうえであったのか、引き取った電子管をあとで防衛局が回収したのかどうかはわかりません。でも、米軍が引き取ったということは、米軍が電子管を自分たちが捨てたものだと認めたということです。
ワタシが現場を去ってしばらくすると軍用車両がたくさんメインゲートに向かっていきました。
こうして米軍廃棄物の電子管を米軍に引き取らせることができました。また、たった7時間(※)ですが、メインゲートを封鎖し基地機能の一部を停止することができました。
※電子管を置いた時間ではなく、ゲート内で軍用車両が待機し始めた時間から計算。

この日までしばらくおとなしくしているのは大変でした。
今後も日本の多くの人が知ることのないであろう沖縄・高江で起こったこの出来事を、ワタシはこっそり(?)
北部訓練場コバルト60騒動
と呼ぶことにします。
やんばるの森の生き物たちに早く平和な森を返してあげられるようにがんばるくいな。
(写真:ケブカコフキコガネ、2020年12月17日)

その後すぐ米兵がやってきて、ゲート内からワタシに英語で「持ち帰れ」と言いましたが、「北部訓練場跡地、放射性同位元素コバルト60、米軍に返す」と返事すると、「日本の警察に通報する」と言ってきたので「OK」と答えました。
6時頃に警備員さんがやってきて、不法投棄禁止と書かれた貼り紙を貼った三角コーンを置いて、警告文を読み上げました。しかし、ゲート内で退場待ちの大型車両車列の音がうるさくてほとんど聞き取れず、最初は無線機でどこかに報告しているのだと思いました。途中で私に言っているのだと気づいてカメラを向けましたが、持ち帰らない場合は警察に通報すると言っている部分しか聞こえませんでした。
警備員さんはワタシに「撮影します」とことわって電子管の入った袋を撮影しました。中身を聞いてきたので説明しました。
ワタシにことわりを入れて袋を三角コーンで囲みました。「手を触れないでください」と言っていました。
6時からゲート内に待機していた車列は7時、バックで後ろに下がっていきました。
憲兵らしき人がゲートの扉の真ん中の隙間からワタシや袋を撮影しました。
三角コーンで囲まれた電子管。
海兵隊のパトカーがやってきましたが間に合わずフェンス越しにしか撮影できませんでした。
辺野古交番のパトカーがやってきました。
おまわりさんが袋を撮影しました。中身が報道されていたものと同じものかどうか確認されました。このあと来た数人のおまわりさんからも別々に電子管の話が出ました。
このあとに来たパトカー。
辺士名交番
名護署
平良駐在所
捜査車両(写真一番手前。一番最後までいました)
憲兵がたくさんいました。
メインゲートは封鎖され、軍用車両、従業員や業者の車両は入れなくなりました。入場しようとした車は入れないと聞いて、通り過ぎたり引き返したりしていました。
Uターンして戻ってきたたくさんの軍用車両。これらは大泊橋の駐車場で待機しているのが目撃・撮影されています。従業員の車は県道70号線沿いや新川ダムの駐車場で待機していました。
※2020年12月23日追記
高江ヘリパッドいらない住民の会の清水暁さんが、大泊橋駐車場などで待機している米軍車両を撮影していました(写真2枚)。
この大きな積載車はUターンができないとのことで、メインゲートの近くで片側車線を塞いだ状態で40分待機していました。
米軍は森の生き物たちのすみかに放射性物質を捨てたんだよ。それをたかだかゲート前に返しにきただけで何をあわてているの?
沖縄防衛局の職員が少なくとも二人来ました。
防衛局職員は、これからいであ株式会社の作業員と沖縄森林管理署(結局は来なかった)が来るので、中身を確認したあと、防衛局が回収すると言いました。ワタシは米軍に回収させるように言いました。
いであの作業員二人が到着したので、米軍、沖縄防衛局、いであ、県警、ワタシで中を確認しました。
その後、防衛局は電子管をいであに引き渡そうとします。ワタシは米軍に返しにきたので防衛局やいであに渡すわけにはいきません。そのときのやりとりを動画(6分半)でご覧ください。防衛局職員2人がワタシの言うことを「正論だ」と言っています。ワタシの声がでかくて防衛局職員の声が小さく入っているので、音大きめで聞いてください。
https://youtu.be/ii6xNVvtEkA
※2020年12月23日追記 上の動画に砂川孝児さんが字幕と表紙を付けてくださいました。
https://youtu.be/xOmrLS1ZOpk
電子管がワタシの手元に戻った後、ゲートの外で待機していた積載車が入場しました。
中で待機していた3台の車両も出ていきました。
その後、防衛局、いであ、県警はメインゲート前から去っていきました。ワタシは電子管と一緒に雨の中ゲート前に居残りました。その間、憲兵と警備員はワタシを監視していました。
ワタシ一人になってから30分後の13時頃、米軍が電子管を引き取ると言って引き取りました。この状態ではいつまでも他の車両の出入りができないと思ったのでしょうか。もしくは、また同じことが繰り返されると予測したのかもしれません。
引き取ったのが防衛局と相談のうえであったのか、引き取った電子管をあとで防衛局が回収したのかどうかはわかりません。でも、米軍が引き取ったということは、米軍が電子管を自分たちが捨てたものだと認めたということです。
ワタシが現場を去ってしばらくすると軍用車両がたくさんメインゲートに向かっていきました。
こうして米軍廃棄物の電子管を米軍に引き取らせることができました。また、たった7時間(※)ですが、メインゲートを封鎖し基地機能の一部を停止することができました。
※電子管を置いた時間ではなく、ゲート内で軍用車両が待機し始めた時間から計算。
この日までしばらくおとなしくしているのは大変でした。
今後も日本の多くの人が知ることのないであろう沖縄・高江で起こったこの出来事を、ワタシはこっそり(?)
北部訓練場コバルト60騒動
と呼ぶことにします。
やんばるの森の生き物たちに早く平和な森を返してあげられるようにがんばるくいな。
(写真:ケブカコフキコガネ、2020年12月17日)
Posted by アキノ隊員 at 20:17
│東村高江・国頭村安波│社会問題