アキノ隊員の鱗翅体験

警視庁警備課が作成した、沖縄返還協定批准阻止闘争で警備にあたった機動隊員の感想集。
本土警察だけではなく、今、沖縄の米軍施設周辺で警備する沖縄県警の警察官も同じようなことを考えているのだろうか。



「沖縄が返還される、沖縄が返って来る。誰もが願い、誰もが求めていたことではなかろうか。我々にとって素直に喜んでよいことだと思う。」
「彼らは一体何を求め何を考えているのであろうか。」





「でも、私は頑張った。沖縄の幸せを願いながら。」





「沖縄返還という日本人の二十数年間にわかる念願がいま果たされようとしている。そしてこの輝かしい日本人の歴史の一過程に、警備部隊の一員として参加したことに、大きな喜びと意義を感ずる」





「機動隊員ならびにその他の警察官の苦労が、沖縄返還という歴史的事実の積み上げに大きく貢献したことはここに他言を要しない。」
「沖縄返還のスケジュールが決まった今日、感慨ひとしお無量なるものがあろうと推察する次第である。　」



「帰国した佐藤首相の眼には光るものがあった」





「天皇ご一家のおすこやかな姿は平和日本のシンボル」











暴力を止めようとした事はわかる。しかし、そのついでにもっともらしい言葉を並べて沖縄を思うふりをするのはやめてくれ。

弱い市民に強く、権力に媚びる国のポチに、昨日、沖縄のために闘った一人の命が奪われた。

権力から人や生き物の命を守るのはこんなにも難しいのか。

あとどれだけの命や生活が犠牲になれば、警察は、この国の人々は、気付くのか。