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2019年03月09日

北部訓練場返還地でPCB確認。原状回復に関する協定の存在。今日の琉球新報に掲載。(2019年3月9日)

北部訓練場返還地で世界遺産の候補地にもなっている場所で、以前見つけたドラム缶の埋まっていたところの土からPCBが検出されました。本日の琉球新報1面に掲載されました。
北部訓練場返還地でPCB確認。原状回復に関する協定の存在。今日の琉球新報に掲載。(2019年3月9日)


北部訓練場返還地でPCB確認。原状回復に関する協定の存在。今日の琉球新報に掲載。(2019年3月9日)



電子版
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-886156.html

ヤフーニュース版
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190309-00000006-ryu-oki

ワタシが見つけたときのドラム缶。沖縄防衛局によって撤去されたあと、田代豊さんを案内して土を採取・分析していただきました。
北部訓練場返還地でPCB確認。原状回復に関する協定の存在。今日の琉球新報に掲載。(2019年3月9日)



このドラム缶は、米軍廃棄物発見の報道がされたあとに沖縄防衛局によって撤去されましたが、掘ってみるとまだ底部は残っていました。

本日の琉球新報社会面。清水記者が北部訓練場返還地で見つかったPCBについて調べるなかで、見出しの件がわかったそうです。
防衛局は支障除去完了を発表しましたが、返還地に鉄板がまだ残っていることを把握していてそれを黙っていたのです(つまり嘘をついていたってこと)。防衛局は「希少な動植物が生息する森林内で鉄板などの撤去に慎重な検討が必要だった」としていますが、それならば支障除去を完了したと発表するべきではありません。世界遺産登録のために引き渡しを急いだのでしょう。
政府は2020年夏の世界遺産登録を目指していますが、協定にある植生調査とは何の予算でいつ始める予定なのでしょう(もう始まっているのか?)。植生の回復とは何をするつもりなのでしょうか。「鉄板近くの植生について調査し、鉄板は適切な時期に撤去する」とのことですが、鉄板があるのは深い森の奥なので、世界遺産登録に間に合わなくてもバレないと思っていたのではないでしょうか。
この協定では、未使用・不発弾は、森林管理署長が引き渡し前から存在していたと認めたものに限り防衛局が処理するとされているそうです。ワタシが見つけて県警が回収した弾は名護署で防衛局が引き取っているのですが、その都度森林管理署長に確認を取っていたのでしょうか。
返還後に防衛局が原状回復義務を負うとする同様の取り決めは他になく無法状態であり、この協定について、この地域を世界遺産に推している環境省は知らなかったとのことです。環境省は返還後に廃棄物等が見つかった際に防衛局が処理すると聞いているとするだけで、それが何に基づいて行われるものなのかを把握していなかったのです。

北部訓練場返還地でPCB確認。原状回復に関する協定の存在。今日の琉球新報に掲載。(2019年3月9日)


北部訓練場返還地でPCB確認。原状回復に関する協定の存在。今日の琉球新報に掲載。(2019年3月9日)



電子版
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-886267.html

ヤフーニュース版
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190309-00000014-ryu-oki


政府はこの土地を世界遺産にして米軍廃棄物や土壌汚染を隠蔽し、米軍基地があったおかげで自然が守られたとしたいのでしょうが、軍事基地の配置と自然保護は両立しないことはこれまでの調査結果を見ても明らかです。