てぃーだブログ › アキノ隊員の鱗翅体験 › 東村高江・国頭村安波 › 社会問題 › 北部訓練場返還跡地の廃棄物遺棄現場からDDT検出 (2018年5月)

2018年05月19日

北部訓練場返還跡地の廃棄物遺棄現場からDDT検出 (2018年5月)

2017年12月にワタシが米軍廃棄物を見つけた国頭村安田の北部訓練場跡地の土壌を名桜大学の田代豊教授が分析したところ、DDTやBHC類が検出されました。今日(2018年5月19日)の琉球新報の1面と24面で報じられました。

1面
北部訓練場返還跡地の廃棄物遺棄現場からDDT検出 (2018年5月)


電子版
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-721766.html

ヤフーニュース版
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180519-00000003-ryu-oki

24面
問題点を河村雅美さんが指摘しています。
北部訓練場返還跡地の廃棄物遺棄現場からDDT検出 (2018年5月)


北部訓練場返還跡地の廃棄物遺棄現場からDDT検出 (2018年5月)



目に見える廃棄物が見つかった時点で沖縄防衛局による支障除去作業が完全でないことが証明されましたが、今回化学薬品による土壌汚染が見つかったことで、目には見えない土壌汚染も残っていることがわかりました。

環境省は防衛局が支障除去作業を完了したとしていることを受けて、跡地から米軍廃棄物が見つかったにもかかわらずやんばる国立公園への編入作業を進めるとしていましたが、今回、廃棄物・土壌汚染が見つかった場所はやんばる国立公園で散策路として位置づけようとしている場所のすぐ近くです。自然度の高い場所に廃棄物遺棄・土壌汚染があることは生態系に悪影響を与える可能性があり、やんばる国立公園の目的である自然保護の目的と矛盾していること、また、そのような場所に観光客など散策に来た人が危険に去らされる可能性を考えると、編入作業の前に防衛局に再度の支障除去を求めるべきです。

また、沖縄県ややんばる3村も世界自然遺産登録を急ぐあまり支障除去が完全でないことに目をつぶってきましたが、国に対し返還跡地のすべての場所の支障除去作業を求めるべきです。

当然、現訓練場も廃棄物遺棄や土壌汚染が起こっている可能性があります。

これまでに他の軍用地周辺や返還跡地で同じような化学薬品による汚染が見つかっています。国や県は米軍の言うことを鵜呑みにせず隠蔽している可能性を考えて行動しなくてはいけません。

今まで土壌汚染や廃棄物が発見されなかったことで、人の知らない間に野生生物が被害にあっていたかもしれません。知らなければ罪の意識を持つこともできません。しかし、知らなければ無罪というわけではありません。人はこれまで発見できなかったことに対しても責任を持ち、この問題を解決していかなければいけません。