2014年04月09日
あなたの行動は世界に影響するんだ。
高江の米軍ヘリパッド建設反対運動をされていた佐久間務さんが4月7日、お亡くなりになりました。今日は告別式でした。
佐久間さんといえばゲート前で座り込みもされていましたが、東村の道の駅付近の三叉路で毎朝「高江の森にヘリパッドはいらない」というのぼりを数本立てて、道行く車に向かって帽子を持った手を振っている姿が有名でした。
私は2011年10月から2013年初旬までほぼ毎日高江に通っていましたが、佐久間さんに「じいちゃんおはよーっ」と車の窓から声をかけると、佐久間さんが「いってらっしゃい、ありがとうございます!」と大きく特徴あるお声と笑顔で挨拶を返してくれました。佐久間さんは私の車を覚えていてくれたようです。
佐久間さんの行動で高江のヘリパッド建設問題を知った人がたくさんいます。
私はたまたま昆虫の生態記録という技術を持っていて、昆虫を守るためにその特技を生かして高江のヘリパッド建設がなぜいけないのかを発信し行動しています。
技術や知識を持っていないから何もできない、という方がいます。
違います。何もしたくないから技術や知識を持っていないことをいいわけにしているだけです。
佐久間さんの行動は技術や知識ではなく、高江を守りたいという気持ちの表れです。
よく高江のテントに座り込みに来ている方々に対し、「よくそんな時間があるね」という方がいます。
ここに座り込む人がいなければ、すでに複数のヘリパッドが完成していたはずです。平和を守りたい、自然を守りたい、という気持ちからみなさん自分の生活の一部を座り込みに当てているのです。時間があるのではなく、時間を作っているのです。
私の周りには、社会人という言葉を武器にして社会の問題に関わらない人が少しだけいます。社会を見渡せばもっともっとたくさんいました。そっちのほうが「普通」でした。
社会に優しい人々は実は社会のことなど何も考えていないのです。
いいわけは無用。関心があるのなら行動に移せばいい。
行動は人に強要されるものではないけれど、あなたが無関心・無行動でいることを喜んでいる人がいることを知ってください。
あなたの行動は沖縄だけではなく、世界に影響するのです。
高江の森や辺野古の海で殺されていく動物たちだけじゃない。戦争を支えることによって今も世界で子どもたちがどんな目に合っているかを思い出してほしい。
行動は特別な人しかできないなんてことはない。何もできない人なんていない。この私にもできるんだから誰だってできる。
私には佐久間さんのように人に勇気ややる気を与える力はないけれど自分にできることをする。
ベタな言い方だけど、一人一人の行動が世界を変えるから、みんな自分の力を信じてほしいんだ。