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2014年04月05日

ことしもタイワンハムシ大発生!(2014年4月5日やんばる)


 今日は大宜味村や名護市の観察に行きました。

 大宜味村ではタイワンハンノキ(外来種)にタイハンハムシ(外来種)が大発生していました。葉を食べ荒らす幼虫たち。
ことしもタイワンハムシ大発生!(2014年4月5日やんばる)



 タイワンハムシは台湾にいるハムシですが、2010年に三宅武さんにより沖縄島で確認され、その後あっという間にやんばるで大発生しました。那覇でも大量に見つかりましが発生は確認されていません。やんばるで発生したものが移動したようです。2011年~2013年は2010年ほどの大発生はしませんでしたがやんばるで確認することができました。ことしは食べ荒らされていたタイワンハンノキの葉がやっと生えそろったので大発生したのかもしれません。

 赤みがかった成虫。
ことしもタイワンハムシ大発生!(2014年4月5日やんばる)



 青みがかった成虫。
ことしもタイワンハムシ大発生!(2014年4月5日やんばる)



 通常は緑色。過去の投稿をご覧ください。
http://akinotaiinnorinshitaiken.ti-da.net/e6113921.html

 近付いたり指で突くと幼虫は背中の左右両側にある突起から液体を出します。液体は突起の先で球状になりますが数秒後には再び突起に吸収されます。
ことしもタイワンハムシ大発生!(2014年4月5日やんばる)


ことしもタイワンハムシ大発生!(2014年4月5日やんばる)


ことしもタイワンハムシ大発生!(2014年4月5日やんばる)



 液体が吸収された後。
ことしもタイワンハムシ大発生!(2014年4月5日やんばる)



 幼虫は齢にかかわらず、お尻の先を葉などに固定して体を起こすことができます。威嚇のためにおこなうようです。
ことしもタイワンハムシ大発生!(2014年4月5日やんばる)



 お尻の先は歩行にも使われますが、オキナワイチモンジハムシのように常に使われるわけでなく、胸の脚だけでは歩きにくい場合に使われるように見えます。

 蛹化(ようか・サナギになろうとしている)個体も見られました。
ことしもタイワンハムシ大発生!(2014年4月5日やんばる)


ことしもタイワンハムシ大発生!(2014年4月5日やんばる)



 葉を食べられてボロボロになったタイワンハンノキ。
ことしもタイワンハムシ大発生!(2014年4月5日やんばる)



 タイワンハンノキでは別の種類のハムシと思われる幼虫もいました。この幼虫はとても歩くのが早かった。
ことしもタイワンハムシ大発生!(2014年4月5日やんばる)



 次に名護市に行きました。

 タイワンハムシはやはり大発生しておりタイワンハンノキの葉はボロボロになっていました。木が高くて撮影はできませんでした。ことしは東村、大宜味村、名護市で確認したので北部の他の場所でも発生していると思います。

 ポンピング中のモンキアゲハ。とまっている時は後ろ翅の白い紋を隠してしまう。
ことしもタイワンハムシ大発生!(2014年4月5日やんばる)



 今日一番最後に撮影したのはシワハムシダマシでした。
ことしもタイワンハムシ大発生!(2014年4月5日やんばる)



 今日は大量に虫を見たな~笑。

 




Posted by アキノ隊員 at 22:49 │生き物