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2013年09月02日

東村高江で見つけた沖縄島新記録の昆虫2種など報文掲載の報告 

「東村高江(沖縄島)のゴミムシダマシ科の記録」(楠井善久・宮城秋乃)が沖縄昆虫同好会の会誌「琉球の昆虫」№37に掲載されました。
 沖縄島初記録のサキシマオオニジゴミムシダマシ(先島や宮古に分布)も確認できました。

 以下は報文中より。
「短期間の調査であるが高江地区から、沖縄島新記録1例を含む11種を記録した。この中には畑地や砂地などにいる種類は採集されていない。これはこの地域の森林性の甲虫類の豊かさを示すものである。この採集地付近は、米軍輸送機オスプレイの着陸帯として工事が進められつつある地域である。工事と大型機発着による森林破壊と生態系への圧迫が懸念される。これらの樹木に生息する種が多い貴重な環境が、破壊されないように注意をもって見守っていかなければならない。(楠井)」

(写真ムラサキツヤゴミムシダマシ2013.1.11東村高江)
東村高江で見つけた沖縄島新記録の昆虫2種など報文掲載の報告 




「マエジロオオマダラメイガ沖縄島に産す」(岸田泰則・宮城秋乃)が日本蛾類学会の会誌「蛾類通信」№268に掲載されました。
 本種の分布は本州(東海以西)、四国、九州、朝鮮半島となっていましたが南西諸島からの記録はありませんでした。2013年2月、東村高江の調査で沖縄島初記録となる本種を確認しました。
 

 (写真:マエジロオオマダラメイガ2013年2月岸田泰則採集)
東村高江で見つけた沖縄島新記録の昆虫2種など報文掲載の報告