てぃーだブログ › アキノ隊員の鱗翅体験 › 東村高江・国頭村安波 › 社会問題 › やんばるの森は「いわく付きの世界遺産」となるのか。(2021年7月25日、26日)

2021年07月25日

やんばるの森は「いわく付きの世界遺産」となるのか。(2021年7月25日、26日)

政府が隠蔽しようとした2016年返還北部訓練場跡地の米軍廃棄物残留を調査・告発した私は、この地域を含むやんばるの世界自然遺産候補地に登録を勧告したIUCNの評価書が公開された日、警察に家宅捜索され連日取り調べを受けた。評価書にはIUCNもすでに把握している米軍廃棄物に関する記述は一切なかったが、通信手段をすべて奪われた私は即座に異議を申し立てることができなかった。

世界遺産に登録されれば一部の企業や組織に莫大な利益が生じ、やんばるの森は今後ずっと「米軍基地があったおかげで自然が守られた」という米軍・政府のプロパガンダに利用される。おこぼれに群がる商業自然愛好家や商業アーティストや地元民らがそれを支え、彼らが自然を愛していると信じて疑わないフリをする市民が彼らを持ち上げる。

そこに世界自然遺産登録の本来の目的であるはずの「自然保護」はない。

今日、明日でこの地域の登録の可否が決まる。やんばるの森は「いわく付きの世界遺産」となるのか。

(写真:世界遺産候補地に残る不発弾(空包、実弾、照明弾等)と放射性物質コバルト60使用電子部品、2021年6月12日18時、北部訓練場返還地FBJヘリパッド跡)
やんばるの森は「いわく付きの世界遺産」となるのか。(2021年7月25日、26日)


やんばるの森は「いわく付きの世界遺産」となるのか。(2021年7月25日、26日)