ナナホシキンカメムシの求愛ダンスの発見の報道について(2022年1月27日)
※2022年1月30日13時、『私より先に前述の図鑑で言及されている研究者がいるので、
『報文による報告者』に訂正します。』を
『私より先に前述の図鑑で言及されている研究者がいるので(ダンス後に交尾を確認しておらず、求愛行動ではないかという推測として報告)、『求愛行動として確認した報告者』に訂正します。』
に訂正しました。
※2022年1月30日17時23分
『すでに報告のある行動が求愛行動であることの発見者』と訂正しました。
森林総研と弘前大学によるナナホシキンカメムシの求愛ダンスの発見に関するニュースを検索してみると多く報道されていました。中には【世界初】と強調するものもありました。本来なら研究チームからの発表を待つべきですが都合により月曜以降になるそうで、早く訂正を発表したいと思っているに違いないと勝手に思い、私のほうで勝手に言及します。
ナナホシキンカメムシの求愛ダンスはすでに
日本原色カメムシ図鑑と
月刊むしで報告があります。
後者は私による報告です。また、学術誌での報告以外にも観察例があります。今回のプレスリリースは論文に書いてあることと違い、
求愛ダンスは森林総研と弘前大学による発見であるという内容となっていました。この件で本日、森林総研の著者とやりとりをしました。研究チームは2者が発見したものではないことを認めており、
プレスリリースの訂正とメディアへの訂正の報告をおこなう予定だそうです。
ここからは私の話です。プレスリリースに影響するものではありませんが、この件に言及するにあたり、私は自身が
『(ダンスの)発見者』であるとの書き込みをSNSに行いましたが、私より先に前述の図鑑で言及されている研究者がいるので、
『すでに報告のある行動が求愛行動であることの発見者』に訂正します。故意ではないとはいえ結果として
先に出た報告を尊重しない形となってしまったことをお詫び申し上げます。信頼を失う失敗をおこなってしまいましたが見放さず引き続きご教示いただけますと幸いです。
話を戻します。森林総研と弘前大学の発表は
求愛ダンスによる各種シグナルを解明した貴重な報告です。ナナホシキンカメムシのユニークな求愛ダンスをぜひより多くの方に知っていただきたいと思います。
写真:2013年4月9日、うるま市浜比嘉島
動画
https://youtu.be/oJxzMSLmp18
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