不時着ヘリ。部隊マークは「鳥居に照準」。(2021年6月3日、津堅島)
2021年6月3日、深夜に北部訓練場メインゲートで米軍車両を1時間ほど止め、その後訓練場から出た車両がバギーを積んでキャンプ・シュワブに入るのを確認した(←のちほど詳細を報告します)その足で、津堅島へ向かいました。
不時着に関することは報道されている以上の情報を持たないので写真のみ紹介し、ここでは見出しの件について書きたいと思います。
朝一の高速船で津堅島に到着。
不時着したUH1Yヘリ37番機を撮影しました。ロケットランチャーが据え付けられています。
この日は大変暑く、ヘリで待機している4人の乗組員は疲れているように見えました。少なくとも14時頃まで乗組員たちはそこにいました。その間もフェリーの往来があるのに、この時間になっても米軍はヘリの見張りの交代や迎えを寄越さないなんて、兵士は捨て駒なのだなと感じました。
腕のパッチにコブラが見えます。
乗組員らにけがはないようです。
この方が日本側とやりとりをしていました。
青いキャップとベストを身につけているのが「米軍事故対応緊急対策チーム(チーム長・内閣官房沖縄危機管理官)」です。制服の警察官と話をしているキャップ(内閣と書かれている)をかぶった方がチーム長だと思われます。
乗組員がヘリで待機しているということは爆発などの危険がないと判断したからだと思いますが、規制線内に入って日本側がヘリに近付く様子は見られませんでした。
機動隊を中心としたたくさんの警察官が来ていました。
ヘリをほぼ正面から撮影。
ここからが本題です。ヘリの部隊マークが、
鳥居に銃の照準を合わせているデザインとなっていました。
※イラスト下部の文字はHMLA(海兵隊軽攻撃ヘリコプター飛行隊)、UDP(半年間配備部隊)という意味です。
残念なことに、日本の多くの人がこれを見ても何を表しているのか気付かないと思います。
米軍は知っているのです。
日本で愛国者を名乗っている人の大部分がここまでされても怒らない、ということを。
むしろネトウヨなんかはこれを見てカッコイイと言うかもしれません。
ワタシは愛国者じゃないけど怒ります。
こんなマークを付けたヘリが基地の外に不時着し、日本側が規制線に入って調査することもできない。
日本の人は本当にこれでいいのですか?
日米地位協定で決められているからといって、現場まで大勢で言ったのにヘリに近寄ることができない警察は本当にこれでいいんですか?
しかもその規制線張りに使ったのは沖縄県警のテープですよ?
付近住民、県民のことを思うなら規制線なんて気にせず越えればいいんですよ。
不時着したヘリを見にいったつもりだったのに、見せつけられてしまったのは情けない現状でした。
合わせてコチラもご覧ください。
『琉球新報コラム『東風』に海兵隊パトカーの「硫黄島の星条旗」について書きました。(2021年3月21日)』
https://akinotaiinnorinshitaiken.ti-da.net/e11874885.html
『米軍がいる限り米兵の犯罪はなくならないことは海兵隊パトカーを見ればわかる。』
https://akinotaiinnorinshitaiken.ti-da.net/e11829339.html
不時着ヘリを撮影するにあたり、地元の方3人にご協力いただきました。また、日テレの記者さんに大変お世話になりました。どうもありがとうございます。
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