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2017年12月11日

在日米海兵隊の浜比嘉島での慰霊の日行事についての投稿の真実

在日米海兵隊が今年6月23日にFacebookに浜比嘉島での慰霊の日の行事についての投稿をしました。この投稿は800件以上シェアされました。

写真1
在日米海兵隊の浜比嘉島での慰霊の日行事についての投稿の真実



写真2
在日米海兵隊の浜比嘉島での慰霊の日行事についての投稿の真実



写真3
在日米海兵隊の浜比嘉島での慰霊の日行事についての投稿の真実



写真4
在日米海兵隊の浜比嘉島での慰霊の日行事についての投稿の真実



写真5
在日米海兵隊の浜比嘉島での慰霊の日行事についての投稿の真実



写真番号はワタシが付けたものです。また、写真中のモザイクはワタシがかけたものです。

在日米海兵隊HPにも同様の投稿が掲載されています。
http://www.kanji.okinawa.usmc.mil/news/150624-hama.html

写真3に、ワタシの親族が複数人写っていたため、この投稿内容に違和感を感じ、先日やっと、写真に写った人物(A氏とします)にこのときの話を聞くことができました。

まず、慰霊碑の位置についてですが、シェリー大佐の記念碑のすぐ左に島民の碑があります。

シェリー大佐の記念碑
在日米海兵隊の浜比嘉島での慰霊の日行事についての投稿の真実



島民の慰霊碑
在日米海兵隊の浜比嘉島での慰霊の日行事についての投稿の真実




A氏の証言は以下の緑字です。

○私たちは、シェリー大佐の碑の隣にある島民の慰霊碑に慰霊に来ただけ。黙祷の時間に合わせて行くと毎年海兵隊員らとかちあう。ただし、シェリー大佐の碑には、毎年海兵隊らがお菓子1箱だけしか持ってこないため、何もないのは気の毒だと思い、お供え物だけは供え、線香をあげたことはない(海兵隊員が持ってくるお菓子1箱は、通訳の日本人が買ってきたもの)。
※沖縄とアメリカの文化の違いがあるので、ここでは海兵隊員がお供え物を持ってこないことについて問題視しません。

○この写真に写っている島民のうち、海兵隊らを歓迎しているのは1人(B氏とします)だけ。
※A氏、B氏、どちらもワタシの親戚です。

○私は親を米軍に殺されたのになぜ米軍に感謝をしないといけないのか。

○シェリー大佐は島の復興に確かに貢献したが、そもそも島を破壊したのは米軍である。

○写真4は12時の黙祷の場面。写真奥で私達島民は島民の慰霊碑に手を合わせている。海兵隊員ら(とB氏)はシェリー大佐の記念碑に向かって黙祷している。

○毎年、海兵隊員に一緒に写真を撮ろうと言われ、目の前の人と争うつもりもないので並んで撮っていた。インターネットでこんな内容で使われるとは思わなかった。アキノ隊員が写真を見せるまでインターネットに掲載されていることも知らなかった。
※浜比嘉島にはご高齢の方が多く、インターネット環境が整っている家は少ない。

○海兵隊らは代表の1人だけが、島民の慰霊碑に線香をあげる。
※他の海兵隊員が線香をあげないことについて、文化の違いもあるのでここでは問題視しません。

○戦後の苦しい時期にシェリー大佐の行動に感謝した人はいるが、冷静に考えられるようになった現在、島民と海兵隊が一緒になってシェリー大佐を慰霊するということはない。


以上が事実です。

海兵隊は慰霊の日の12時に、島民の慰霊碑に対してではなく、シェリー大佐の記念碑に黙祷するのですね。シェリー大佐はもしかしたら本当に島の人たちのことを思って行動していたのかもしれません。そうだった場合、海兵隊員のこの行為を知ったら悲しむかもしれませんよ。今後、浜比嘉島の島民を利用するのは止めてください。

海兵隊Facebookのコメント欄の「浜比嘉島の島民を助けていただいた海兵隊の皆様に感謝します」とういう書き込みを見て、本土の方の「上から目線」に悲しくなりました。




Posted by アキノ隊員 at 20:54 │社会問題浜比嘉島